2020.10.01
メディア展望
『メディア展望』10月号発行のお知らせ
編集長の一言二言(10月号)
▽先月号の巻頭論説「国家公安委員の首相官邸迎合記事」(江畑忠彦・元共同通信社編集局長)がちょっとした話題になっています。「サンデー毎日」が取材に来て、同誌9月27日号のトップ記事になりました。中身は江畑氏へのインタビューなどを中心に書かれていますが、「メディア展望」についての説明もあり、宣伝になったようです。小職のコメントも載っていました。
10月号では、その中身を掘り下げて、読売OBの前澤猛氏に「利益相反」(Conflict of interest)の問題を取り上げてもらいました。国家公安委員でありながら、調査研究本部客員研究員という肩書を使って、検察に関連したことを書くにはどうなのか、利益相反に当たるのではないかという話です。大変勉強になる内容です。
▽コロナ禍の中、安倍晋三首相が突然辞任し菅義偉官房長官が後任首相となりました。この間の事情、報道ぶり、海外反響などは、定期寄稿者の方々がさまざまに書いています。
▽このほか、春名幹男氏の巻頭記事「ロッキード事件のナゾを解く」や吉田成之氏の「『ネット民主主義』の挑戦受けるプーチン政権」、有吉功一氏の「囚われの恐怖に怯えるビジネスマン」など国際関連の記事が満載。また校條(めんじょう)諭氏の寄稿「ネットワーク型地域報道への期待」は地方紙のことに特化していて非常に興味を引く内容となっています。(倉沢章夫)