2022.11.01
メディア展望
『メディア展望』11月号発行のお知らせ
編集長の一言二言(11月号)
▽今月号は、どれも読み応えがあり、興味深い内容ですが、日野健氏の「日本語を壊すメディア~権力や時流に取り込まれて」はメディア人にとって大変勉強になる論考だと思います。カタカナ語の乱用、「欠陥」→「不具合」の言い換え、政官財界の用語多用など、うなずくことばかり。カタカナ語の理解率は低く、使用にはよほど気を付けなければならないのでしょう。誰でも書けるネット文化の影響もありそうです。「中・高校生が理解できるような文を書け」とは肝に銘じる助言です。
■巻頭講演録の佐藤卓己教授は、日本メディア学会の会長も務めたメディア史の泰斗であり、今後も原稿などお頼みすることもあるかと思います。
■国分俊英氏の連載「日記で読む昭和史」が再開されました。健康上の理由で2021年7月号から休載となっていましたが、回復されてほぼ1年半ぶりの再開となりました。よく読まれる人気の欄ですので、編集者としてはうれしい限りです
■今年も残り2カ月となりました。コロナ禍、ウクライナ戦争、物価高騰など諸問題を抱えたまま時は過ぎていきます。小職はこの号を最後に、編集長を交代します。ほぼ7年にわたり編集を担当してきましたが、新聞購読の減少、ネットの興隆というすう勢の中でのメディア誌編集でした。果たしてこれからの時代はどうなるのか、その指標として今後も引き続き弊誌をご購読いただきたいと思います。(倉沢章夫)
■編集長を引き継ぎました。共同通信社でマニラ支局長、ワシントン特派員、編集委員などを務めて退職。その後、フィリピンの邦字紙「日刊まにら新聞」編集長をし、帰国したばかりです。よろしくお願いします。(石山永一郎)