2022.05.01

メディア展望

『メディア展望』5月号発行のお知らせ

編集長の一言二言(5月号)

■新緑の5月。青葉や花々の美しさが目にしみる季節となりました。とはいえ、コロナ禍に加え、ウクライナの戦争も終わりが見えず、気分は盛り上がりません。ロシア、ウクライナともに激しい情報戦を展開しています。米国メディアのファクトチェックについては津山恵子氏の「海外情報(米国)」が参考になります。双方の情報戦とはいえ、ロシアの不法な侵略戦争であることには変わりはありません。今秋のシンポジウムで戦争報道のことを取り上げようと考えています。

■今月号でも、ウクライナ関連の原稿が相次ぎました。時事通信外信部長の齋藤淳氏の講演録ですが、ロシアのウクライナ侵攻で急きょ、米国を中心とした当初の演題をグローバル視点の演題に変更した経緯があります。経済的な側面を交えて興味深い話になっています。

■トップ原稿は、元共同通信記者で専修大学ジャーナリズム学科教授の澤康臣氏が書いています。「ゼミ生は学生記者」ということで、学生記者への教育のご苦労を語っています。これもおもしろい内容になっており、読み応えがあります。

■音楽の国際コンクールや国際美術展からのロシア人排除の動きがあるようです。話が小さくなりますが、小職が加わっている地域の市民オーケストラでもロシアの音楽はやりにくい雰囲気となり、チャイコフスキーをドボルザークなどに変更しています。(倉沢章夫としお