2023.07.01

メディア展望

『メディア展望』7月号発行のお知らせ

編集長の一言二言(7月号)

■日韓関係が著しく改善しています。大統領が代わって以来で、政権が代わるとこうも変化するかと少々驚きを禁じえません。そんな思いもあって、5月の月例講演会で共同通信社外信部デスクの岡坂健太郎氏にその背景について話をしてもらいました。 同氏によると、日韓の若い世代はK-POPや日本のアニメなど文化面や観光などでお互いに好感を持っているのに、政治が遅れていた。それがようやく政治が追い付こうとしているということなのかもしれません。過去の日韓関係の経緯からすると疑う気持ちもないわけではありませんが、関係改善の流れが末永く定着してほしいと誰もが願っているのは確かだと思います。

■「特派員リレー報告」は、時事通信社シンガポール支局の新井佳文特派員の執筆。シンガポールのメディア規制が中国並みに厳しいとのリポートで、規制の内実が分かり、よく書けていると思いました。新井氏はシンガポールの前は、シドニー、シリコンバレー(サンフランシスコ)の特派員もしており、いわゆる3Sに駐在でうらやましい限りです。ともあれシンガポールという国については、金融面や観光などで取り上げられことが多いのですが、政治は実は専制体制なのだということを忘れてはならないと思いました。(倉沢章夫としお