2022.08.01
メディア展望
『メディア展望』8月号発行のお知らせ
編集長の一言二言(8月号)
■今年は何とも大変なことが相次ぎます。コロナ禍だけでも歴史的な事態だというのにまずロシアの侵攻によるウクライナ戦争が2月に始まり、そして7月上旬に起きた安倍晋三元総理の銃撃・死亡事件です。この21世紀の時代にとか、安全な日本でなぜ、などの言葉が繰り返されました。人間のやることはあまり変わっていないのかもしれません。
■安倍元総理を銃撃した人間は、知能犯だと思わざるを得ません。恨みを抱いていた世界平和統一家庭連合(旧統一教会)についてメディアが活発に取り上げるようになり、白日の下にさらされるようになったからです。安倍元総理のような大物を狙えば、刃は旧統一教会に向かうという流れ通りになっています。9月号では、教祖の文鮮明が設立した国際勝共連合などのことも取り上げようかと考えています。
■巻頭に掲載した6月の講演録は台湾の興味深い話です。2・26事件は知っていましたが、2・28事件は知りませんでした。戦後に中国から台湾に渡って来た外省人と元々住んでいた本省人の間にあつれきが生じるのはよく理解できます。「『犬』」(=日本)が去りて『豚』(=中国国民党)が来た」とはよく言ったものです。(倉沢章夫)