3月5日に日本プレスセンタービル９階会見場で行われた時事通信外信部デスク、萩原大輔氏の「非常戒厳と韓国政治の分断」の講演に、ご来場いただきありがとうございました。

講演では、 尹錫悦大統領は野党・進歩勢力を「敵」と見なす冷戦的反共思想を信奉し、政治家への不信感から検察出身者や軍人ばかりを周囲に集めていたと指摘。昨年12月に非常戒厳という極端な手段を取った背景には少数与党という困難な状況の打開があり、その４カ月前に警護処長を国防相に起用した段階で具体的に念頭に置いた可能性があるとの見方を示しました。今月中にも予想される憲法裁判所の決定は大統領罷免の公算大とした上で、60日後に行われる大統領選では有権者の４割を占める中間層の行方がカギと強調しました。

講演概要は「メディア展望」の4月号に掲載する予定です。こちらもぜひ、お読みください。