編集長の一言二言(3月号)

■今月号のトップページには世界各国が開発や販売でしのぎを削っている電気自動車（EV）の現状や問題点などを解説いただいた共同通信経済部の辻村元樹副部長の講演録を掲載しました。欧米各国や中国がEV に軸足を置く一方、トヨタはEV の全面展開にはやや後ろ向きです。海外の攻勢にどう向き合っていくべきか。　日本政府や企業の目指すべき戦略にも言及しています。

■今月号から共同通信社社友の鳥居英晴氏の「横山幸雄元中佐の『潜流実録』」を連載します。「日本インテリジェンス秘史」の一環で、旧日本陸軍の中佐で、電波情報の収集や分析に当たった横山氏の手記をひもとき、当時の活動を活写していきます。鳥居氏の原稿は昨年、5 回続きで連載した「同盟通信の中国通記者は何をしたか」に続くものです。

■元共同通信社論説委員長の井芹浩文氏の「メディア談話室」は急きょ、予定を変更して自民党の裏金疑惑に関する報道を検証しています。〝カネの入り〟については報道されていますが、政治家が本当に触れられたくないのは〝カネの出〟の問題でしょう。それに迫る記者の取材努力を求めています。 （一ノ瀬英喜）