編集長の一言二言(4月号)

トップページに時事通信の川村豊経済部長の「物流の2024年問題」を巡る講演録を掲載しました。新聞通信調査会も物流の混乱の影響を受けて、一部で「メディア展望」の配送が遅れたことをおわびします。４月号から遅滞なくお手元に届くよう配送方法などを見直しましたので、ご理解のほどよろしくお願いいたします。

■自民党の政治資金パーティーを巡る問題で衆参両院の政治倫理審査会が開かれましたが、キックバックが再開された経緯や、〝裏金〟が何に使われたかなど、肝心な点は一切明らかになりませんでした。これでは国民の政治不信は深まるばかりです。「日記で読む昭和史」は番外編として、共同通信社社友の国分俊英氏が、現場の記者時代の取材メモをひも解いて自民党が政治資金パーティーを開催するようになった経緯や理由を明らかにしています。

■外国の対日メディア世論調査は、年に一度、6カ国で行っていましたが、今回は中国で調査できませんでした。中国の他の調査機関にも依頼しましたが、いずれも現在の国内状況では、国外から依頼された世論調査を行うことは難しいとの回答でした。習近平国家主席への権力集中が進む中で、政治、経済のみならず、あらゆる分野で国内の締め付けが強まっていることが影響したようです。 （一ノ瀬英喜）